黒猫

お店の前を一日に何度か黒猫が通り過ぎる。店長やエミちゃんは縁起が悪いと言って嫌がるのだけれど、私はこの猫が嫌いではない。むしろ堂々としていて、好感すら感じている。

一度、エサ代わりにビスケットの破片を差し出したら、ぷいと横を向いて行ってしまった。その誇り高さになんだかますますこの黒猫が気に入ってしまった。 Continue reading

一人の何が怖いんだろう

同じお店で働くエミちゃんはまだハタチそこそこで、若い。そして、典型的な女の子、という感じがする。悪い子ではないのだけれど、自分の価値観が絶対だと思っているようなところが少しだけあって、私のような単独行動をする女なんていうのも彼女に言わせれば「可哀想な人」になってしまうらしい。

昔からこういう女の子はたくさん見てきたから今更いちいち言い返したりはしないけれど、一人は寂しいって誰が決めたんだろう。一人は結構にぎやかだ。 Continue reading